2021年 03月 04日
ぐずぐず主義
みなさま、こんにちは。児島です。
今日は読んでいて思わずうなずき、同時に耳が痛かった一節を紹介します。
デビッド・D・バーンズ「いやな気分よさようなら 自分で学ぶ「抑うつ」克服法」という、認知療法の本なのですが、この中で「ぐずぐず主義」について記載されている部分です。以下に引用します。
「しばしぐずぐず主義に陥る人は、気力と行動を混同しているのです。何かやる気分になるまで、バカみたいに待っているんです。やる気分でないと、自然と先に引き延ばしてしまいます。気力が先にあって、行動や成功を導くという考えが誤りなのです。そうではなくて、行動が先に来て気力は後からやってくるのです(中略)あなたがぐずぐず主義だとすると、たぶんこのことに気づいていないのです。それで、前へ進ませてくれる刺激を寝転んで待っているのです。何かするように促されても、あなたは泣くような声で「そんな気分にはなれない」と言ってしまいます(中略)気分が熟するまで待っていたら、永久に待つことになりますよ」
あまりにバッサリ切り捨てられたので、読んでいて耳が痛くなりました…ただ同時に、それもそうだ、と納得しました。
バーンズは第一に行動があり、第二に気力、そして第三に次の行動があり、これがまた気力につながる…という循環を記載しています。この解釈の通り、まずは行動が先に来てそこから循環するのであれば、「やる気が出るのを待つ」という姿勢でいると、いつまでたっても行動に移れないのは当然といえるでしょう。まさしくリワークでも紹介している「行動活性化」(気分によらず、まずは行動することで、気分を改善し、また行動それ自体も活性化していくこと)です。
私が引用した部分だけを見ると、「すごいバッサリ言う厳しい人だ…」という印象を受けますが、この記載がされている章ではたくさんの「ぐずぐず主義に対処する方法」が紹介されています。気力と行動の関係を認識できたなら、あとは「いかに行動するか」「どういう認知の整え方をすればいいか」を学び、実践することが大切と言えるでしょう。
私は筋トレや運動を「ぐずぐず」してサボりがちなのですが(笑)、この本の中で紹介されている「成功をありありと思い浮かべる」「やったことを数える」といった認知の整え方が向いていそうだな~と思いました。
詳細に興味のある方は一度手に取られてみてはいかがでしょうか?(ただしそれなりに分厚いので、読みたいところだけ読むことからでも十分そうです
)

by clovercl
| 2021-03-04 11:44
| 認知行動療法
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Comments(2)