2019年 11月 22日
柔軟になってみよう!
みなさま、こんにちは。野口です。
タイトルの「柔軟になってみよう!」
これは体の柔軟性を高めようということではなくて(それもとても大事ですが)、
物事を見る視点を広げ、考え方を柔軟にしてみようということを思ってつけました。
当院では認知行動療法(CBT)をベースにしたリワークプログラムを行っています。
実はこの「考え方を柔軟にしよう」というのはCBTの基本中の基本といってもいい部分でして、
当然、プログラムの中でも毎日のように皆さんで取り組んでいることなのです。
私たちはストレスを感じて困難な状況に陥ったとき、どうしても考え方の幅が狭くなってしまいます。
本人は一生懸命なんとかしようとしていても、はたから見ると偏った考え方をしていたりするものです。
なので、窮地を脱するためにすこーしものの見方、考え方の幅を広げよう!としています。
そうすると案外、気持ちが楽になったり、別の見方をすることで意外な方向で解決策が見つかったりするので、
そういうふうになりたいですね、とCBTプログラムでは様々なワークを通して練習をしています。
ただ理屈ではわかっても、ものの見方を広げるのは思いのほか難しかったりします。
一人で考えていても同じようなところをグルグル考え続けてしまったり。
そこでグループワークによって、みんなで知恵を出し合い、お互いの考え方の幅を広げるお手伝いをします。
毎日のプログラムでは新しいアイデア、新鮮な発想の仕方に触れることがあり、とても面白いです。
個人的には「まっすぐ太い電信柱」より「細くてもしなやかな竹」みたいになりたいと思います。
強い風が吹くと電信柱は折れてしまうこともありますが、竹は地面に根を張り、
風にあおられてもしなやかに戻る力を持っているので、そのイメージがCBTに近いなと感じるのです。
いろいろなものの見方をして、しなやかに、柔軟に。
そんな風にして日々過ごし、物事と向き合えたらいいですね。
by clovercl
| 2019-11-22 14:30
| 認知行動療法
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