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言葉について

皆さま、こんにちは。伊藤です。

先日、四方田犬彦さんの『詩の約束』という本を読みました。
詩の評論のような形式で、何人もの詩人の方を引用しながら詩について色々な視点で書かれているのですが、言葉を綴るという営みがどれほどの深さなのかを感じられる良い本でした。
この本を読みながら私が考えていたことは”言葉”についてです。

言霊という言葉で表されるような、口に出すとそれが現実のようになってしまう感覚って、なんとなくわかる気がします。
例えば幸せな出来事について語るとき、心はその出来事を再体験したように幸せな気分になります。反対に、誰かのことを悪く言うときには、心の中では憎らしさが湧き上がってくるかもしれません。
小さな子どもが成長していく過程を見ていると、私たちが使っている言葉はもともとは自分の外から取り入れてきたものなんだということを実感します。リンゴを食べたときに”リンゴ”という名を知り、転んで痛みを感じたときに近くの誰かが「痛かったね」と声をかけてくれたことでその感覚が”痛い”というものなのだと知るように、一つ一つ覚えてきた言葉が自分の中にあるのだと思います。
そんな風に、学んだり、本を読んだり、経験を重ねながら、今までの人生で言葉をたくさん覚えてきました。
そう考えると、言葉はこれまでの自分の記録のようにも思えますね。
これからも日々の暮らしの中で、素敵な出来事を語る言葉や自分の気持ちを理解するための言葉をたくさん集めていけたらいいなと思います。

by clovercl | 2019-07-05 09:35 | スタッフ雑記 | Comments(0)  

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