シリーズ『問題解決法』その3
2016年 12月 13日
みなさま、こんにちは。山本です。
今日は認知行動療法の『問題解決法』の使い方、第3回(最終回)です。
『問題解決法』は、何か困ったことがあったとき、「どういう行動がとれそうか」「何かよい対処行動はないか」を考えていく手法です。
前回までは、
『朝、ゆっくり座って朝食を食べるための時間を確保するには?』というテーマを決め、
④「ブレインストーミング」をしました(詳細は12/2のブログをご覧ください)。
質より量!ということで、ひとまず思いついたことをどんどんメモしていくところまでが、前回の内容でした。
『朝、ゆっくり座って朝食を食べるための時間を確保するには?』というテーマを決め、
④「ブレインストーミング」をしました(詳細は12/2のブログをご覧ください)。
質より量!ということで、ひとまず思いついたことをどんどんメモしていくところまでが、前回の内容でした。
最終回の今日は、⑤「出てきたアイディアを絞り、解決行動を決定する」手順です。
ブレインストーミングをする段階では、色々な判断は”後回し”にしてきたので、
ここでは逆に、よりよい解決につながっていくよう、綿密に判断を行っていきます。
ここでは逆に、よりよい解決につながっていくよう、綿密に判断を行っていきます。
判断基準は以下の4点です。
●そのアイディアの『長所』は?
●そのアイディアの『短所』は?
●そのアイディアを実行できる可能性は何%?
●そのアイディアは問題解決に何%くらい効果がありそうか?
●そのアイディアの『短所』は?
●そのアイディアを実行できる可能性は何%?
●そのアイディアは問題解決に何%くらい効果がありそうか?
上記の基準で、すべてのアイディアについて精査を行っていきます。
では、前回のブレインストーミングのアイディアで、一つ試して見ましょう。
では、前回のブレインストーミングのアイディアで、一つ試して見ましょう。
テーマ:『朝、ゆっくり座って朝食を食べるための時間を確保するには?』
アイディア例)
□早く起きるために、時計を10分早めて生活する
長所:焦ったときは「まだ10分余裕があるから大丈夫」と思うと安心できる。
短所:「この時計は10分早いんだ」とどこかで思ってしまい、油断する。正確な時間が知りたい時に支障がでる。同居家族に「この時計は10分早い」ことを知っておいてもらう必要があり、家族が混乱するかもしれない。
実行できる可能性:100%
問題解決に効果があるか:10%
短所:「この時計は10分早いんだ」とどこかで思ってしまい、油断する。正確な時間が知りたい時に支障がでる。同居家族に「この時計は10分早い」ことを知っておいてもらう必要があり、家族が混乱するかもしれない。
実行できる可能性:100%
問題解決に効果があるか:10%
・・・このような形で、すべてのアイディアについて4つの判断をしていきます。
最終的には、
メリットが多く、%の数値がいずれも高いものを「解決行動」として決定します。
アイディアは1つでなくても、良さそうなものがあればいくつか組み合わせて使うのも良いと思います。
メリットが多く、%の数値がいずれも高いものを「解決行動」として決定します。
アイディアは1つでなくても、良さそうなものがあればいくつか組み合わせて使うのも良いと思います。
いかがでしたでしょうか?
漠然と考えている時には、なかなか行動に移しにくいものですが、
このくらいしっかりと考えてみると、「それならやってみようかな」とモチベーションも上がるかもしれません。
このくらいしっかりと考えてみると、「それならやってみようかな」とモチベーションも上がるかもしれません。
よかったら、皆さんも身近なことで試してみてくださいね(^^)
by clovercl
| 2016-12-13 12:53
| 認知行動療法
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