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吉祥寺クローバークリニックスタッフブログ

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負のスパイラルから脱出するには

みなさま、こんにちは。山本です。

今日は、少し認知行動療法についてお話したいと思います。

最近はテレビで紹介されることもあり、少しずつ認知度は上がってきているように感じていますが、
認知行動療法は、うつ病などの気分障害に対して効果が実証されている精神療法の1つです。

認知行動療法の考え方を、日常生活の一コマを例に説明してみます。

たとえば、先日私が経験した出来事ですが、
寒い朝、どうしてもホットミルクティーが飲みたい!と思い、駅の売店に入ると
何本か置いてはあるのですが、「ただ今、加温中」の表示が。がーん(ー_ー)!!

みなさんだったら、こういう時、どんなセリフが頭の中に思い浮かびますか?

①「なんでちゃんと準備しておかないんだろう」
②「朝からついてない。。。今日は良くない1日になりそうだ」
③「とりあえず、温かければなんでもいいか」
④「加温中だけど、意外と温まっているんじゃないの~。試してみようかな」

色々な人を想像して書いてみました。
ちなみに、この鍵かっこの中のセリフのことを“認知”と言います。

ここから先も、私の想像ですが、

①に近かった方は、しっかりした方かもしれませんね。内心、ちょっとイラッとしているかもしれませんが。
②の考えに近かった方は、何でもないことも自分のせいだと思いやすいのかもしれませんね。マイナス思考傾向もありそうです。
③に近かった方は、こだわりがなさそうですね(^_^;)。こんなに諦めが早いと、すがすがしいくらいです。
④の方、チャレンジ精神が感じられますね。「どうしてもミルクティーが飲みたい」という思いの強さがひしひしと伝わってきます。

ここに挙げた以外にも、もちろんたくさんの考え方があります。
どの考え方が良いとか、悪い、というものではありません(^^)。
ただし、自分の“考え方の特徴”を知っていることはとても大事なことだと思います。

そして認知行動療法は、この“考え方”にとても注目しています。
なぜかというと、たとえ同じ出来事でも、その人が「どう受け取ったか?」によって“気分”は大きく変わってくるからです。
うつ病などの気分障害の方は、特徴的な考え方のクセがあることがわかっており、それが気分に影響していると想定されています。

では、“考え方”が“気分”にどう影響するのでしょうか?
先ほどの例では、もし②のように「自分はついてないなぁ」と思うと、気持ちが沈んできます。そうこうしているうちに、ほかのことまで悪い方向でぐるぐる考えはじめてしまうかもしれません。
では逆に、もし④のように「試してみようかな」と思うと、、、少しワクワクしてくるのではないでしょうか。少なくとも、自分を責める気持ちにはならないはずです。

私が認知行動療法を実践するなかで、一番面白いなーと感じるところはここです。

『ちょっと見る角度を変えただけで、見える景色がガラッと変わる』

考え方の幅を広げ、物事の捉え方は一つじゃない、と気づけると、
行き止まりだと思っていた道に、抜け道が発見できます。
そうすると肩の力が抜けて、楽な気持ちになるような気がします。

また、当院のリワークプログラムでは集団認知行動療法を実践しているため、グループで行うことの効果も感じています。
「みなもいろいろな困難を抱えている」
「自分の悩みが特別なものではない」
「こんな風に考えることもできるんだ」など、私も日々いろいろなことを教えて頂いています。
柔軟な発想で、色々な問題に対処する力を高めていけるといいなぁと思い、私も日々訓練しています。
by clovercl | 2015-02-24 09:30 | 認知行動療法 | Comments(0)

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